PTSDへの対処の入り口として最適な本「心に傷を受けた人の心のケア」
「心に傷を受けた人の心のケア」(保健同人社刊、クラウディア・ハーバート著、勝田吉彰著、1290円)─PTSD(外傷後ストレス障害)を起こさないために─というサブタイトルのように、日常生活の中でPTSDに対処するのに、とても分かりやすい。
専門書のスタンスではない。字が大きく、総ページ数も70数ページという、ブックレットのイメージだ。本が嫌いな人にはとても読みやすい本だ。内容も、(心理的な)外傷体験を受けた人が専門家による治療を受けるまでの、生活ガイドのような、また治療中の人が、どこまでこの外傷と向き合わなければならないのだろうと迷った時に助けになるような、そんな身近な感覚の本だ。