『週刊現代』9月27日号に『我らの不快な隣人』の書評が取り上げられました。
『週刊現代』9月27日号に『我らの不快な隣人』の書評が取り上げられました。
書き手は、イラストルポライターの内澤 旬子さん。 リレー読書日記 – かつての「宗教ブーム」を同時代人として生きた記憶を改めて確かめた3冊の本の中の一冊として『我らの不快な隣人』が取り上げられました。
週間現代 リレー読書日記
内澤旬子 080927
『われらの不快な隣人』(米本和広著・情報センター出版1680円)
統一教会に入信した身内の「マインドコントロールをはずす」ためにと、親や兄弟が信者となった子供を拉致監禁するという事例を丹念に追ったルポ。信者は脱会できたとしても、一番信頼している家族に拉致監禁されたことによる重いPTSDにおそわれ、家族関係が元通りになる事は難しいという。
「力ずくでも取り押さえてやめさせるべき」と誰かが言うのを聞いたことがあるが、まさか本当に路上で拉致して担いで窓を板で覆ったマンションの一室に閉じ込めていたとは。
そりゃ全財産を教団に貢がれては、身内はたまったもんじゃないのは同感だが、若者が言うように、人には信仰の自由があるわけで、力ずくで脱会させていいわけない。
カルト信者は人にあらず、よって拉致監禁も辞さずいう風潮が盛んになってきたのは、オウム事件の影響もあったという。
それにしてもうろたえる親たちがすがる「脱会屋」にキリスト教会が関わっているとは、うさん臭さも倍増しに。教会を脱会させるために教会に通わねばならないパターンもあったという。
狂信もヒステリックなバッシングも実は表裏いったいなのではと思えて来る。宗教に対しての免疫がなさ過ぎるためなのか。
参考文献:『週刊現代』2008年9月27日号
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