「拉致監禁セカンド・サバイバーの集い」のご報告
2月13日午後4時から、東京・大塚KYビル(JR大塚駅より徒歩5分)にて、拉致監禁二次体験者を対象とした「セカンドサバイバーの集い」が開かれました。今回は参加者1名でしたが、内容的には大変濃いものとなりました。出席者としての原田和彦氏の感想文を掲載いたします。尚この感想文は必ず書かなければならないものでもなく、本人が書かない限り、現場での内容は秘密厳守されます。また感想文自体も、当人の体験のみ限定して臨床心理士の許可を得て書いております。
さて、内容としては、参加者本人より、最近寝入りばなにとても大きな恐怖感を体験することがあったこと、また他人との交流を意識しすぎて、自分と他人との間に壁があることを感じすぎることなどをお話しました。臨床心理士に聞いていただくことで、本人としては、生活の中で仕事のこととか、恐怖感を感じるような理由も事情もないのに急に恐怖感が襲ってくるということもあるのだということを感じ、またこういう急に襲ってくる恐怖感がもっと強いのが、一次サバイバーの方々の症例なのかと、思いやることが出来ました。
また、壁があるから取り除こう、取り除こうとしているうちに、今度はその壁のほうを意識してしまって、ドツボにはまり込んでしまっている自分を知ることが出来ました。生活の事情も、考え方も違うのだから、他人との間に壁があることは当たり前、違いがあっても気にしないで交流できる心理的な方法を探してゆくことにしました。
そういったことの気づきの場としても、このカウンセリングは有効だと思います。名称はセカンドサバイバーの集いですが、利用の仕方によっては、サークル活動的に、自分の気づきの場として利用することもできると思います。自分自身をより向上させるためにぜひ利用していただきたいと思います。夫や妻が拉致監禁された方のための場ですが、捕らえ方によっては自分が伝道した人が拉致監禁されて、ずっと心配し続けた人、自分を伝道してくれた人が拉致監禁されてその心の重荷を背負った人にも、セカンドサバイバーと呼ばれる資格があるのではないかと思います。自分がそういう部類に入るのではないかと思われる方はぜひ拉致監禁をなくす会の役員に相談されて、参加希望を出されるといいと思います。
次回の開催は3月20日(日)午後4時から、大塚にて予定されています。
参加希望の方 endo-k@m5.gyao.ne.jp (ファシリテーター 遠藤 健市氏)までご連絡ください、詳しい案内をさせていただきます。追って、期日間際に再度のアナウンスをさせていただきます。