拉致監禁撲滅の闘士、宿谷麻子氏が逝く!
悲しい情報を一つお伝えしなければなりません。
会員の宿谷麻子さんが10月15日にくも膜下出血で急逝されました(享年48歳)。
最近、お元気なご様子を聞いていたのでたいへんショックです。
宿谷さんには当会で一時は、副代表や役員まで務めて頂きました。
「『統一教会』にも『拉致監禁』にも批判的な元信者」の宿谷さんの働きが、拉致監禁が嘘偽りない事実であることの裏付けにどれほど貢献されたことか計り知れません。
脱会者として拉致監禁を批判することは、元信者からも疎まれ孤独な闘いを強いられます。その孤独に耐えながら、自ら立ち上げたブログ「夜 桜 餡」で発信し、「拉致監禁をなくす会」の副代表まで務めて頂き共に活動をしてきました。
なくす会の総会でも、スピーカーとして拉致監禁被害の惨さを滔滔と語られていました。
その際の宿谷さんの語られる内容はもちろん、語気や雰囲気も含め他のスピーカーの誰よりも説得力があり、感化力がありました。「この人が通過してき
た苦しみ、拉致監禁に対する憤り、また、自分のような被害者を出したくないという情熱は、並大抵のものでない」と当時、襟を正されたことをよく覚えて
います。
また、当会主催でお母さんと共に「拉致監禁をなくすための集い・親子関係の断絶と修復」 講演を催し、加害者側と被害者側が共に登壇して拉致監禁の実態を訴えるという、まことに画期的な集いも行うことができました。
ここのところ様々な理由から当会の活動が滞っているところですが、宿谷さんの意志を引き継いで「拉致監禁をなくす」まで当会の活動を続けていく必要を
切に感じています。
ルポライターの米本和広氏が追悼記事を掲載しています。
ご冥福をお祈りいたします。
<代表・小出浩久氏の追悼メッセージ>
とても驚くとともに彼女の魂を近くに感じるようです。
「人権」という事をしっかりと自分で考え感じている魅力あふれる女性でした。
サバイバーの集いという人権侵害を受けて傷ついた方の癒しの集いを持って行こうと思ったのも彼女の生きざまに触れたからでした。
傷ついても癒しを求め続け、出会っている 彼女の心の世界を知ったときに、サバイバーの癒しの集いができる!やろう!と思ったのです。
実際に始まると本当に多くの方々の生の心との出会い、それを通して自分自身の心との出会いが待っていました。自分の心の悲痛な叫び、悲哀な涙、、、
それを受け止めるのも大変な作業でした。
その集いが中断しているときにこの悲報を聞きました。「すまない、宿谷さん。」まだ、この言葉を言うのがやっとです。教えてもらった事を無駄にはできない、、、拉致監禁をなくす会、、、無駄にはできない。